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 なじみの本屋の棚の配列が変わっていた。私は小説のコーナーをぐるりとまわって目的の出版社を見つけると、すばやく背表紙に目を通しはじめた。目的の本は明日発売と銘打たれていたが、おそらく今日には入荷しているはずだ。
 なかば予想はしていたが、背表紙の群れの中に目的の名題は見当たらなかった。日夜新出の本が出ている中、名も売れていない作家の10冊も出ているシリーズ文庫などを置く棚が街の小さな本屋にはなかったということだろう。
 私は多少の落胆を感じつつ、棚の下部に平積みになっている本へと目を移した。いくらシリーズが棚から消えうせたとはいえ、少し前まで置いてあった本の新刊を入荷しないことなどないと考えたからだ。
 案の定だった。残り1冊となってはいたが、平積みされていた形跡のある目的の本を発見した。この1冊を逃すわけにはいかない。チャンスを先延ばしにして、欲しいときに手に入らないなどもってのほかだ。私はすぐに本を手に取り、レジへと急いだ。

「680円になります」

 財布の中身にはまだ小銭があった。500円と100円の硬貨を1枚ずつ、それに50円玉と10円玉2枚、5円玉2枚を発見しレジへ放り込む。
 ためらうことなどない。例え財布の中に誰かの肖像画など1枚もなく、大振りに振ったところで桁が1つか2つほどしかないような小銭がか細い音を立てるだけという悲惨な状況にあってもだ。



「ありがとうございました~」

 自動ドアが開き、私は街の小さな本屋を後にした。これで今週は文無しだ。あとは冷蔵庫の中身と課金式の学食用カードの残りだけが私の生命線だ。ありがたいことに、どちらにも幾分かの余裕がある。飢えて惨めな思いをするということだけはないはずだ。
 とはいえ、今の私に明日の食を心配するような心の余裕はない。なんといっても、長らく待っていた小説が今私の手元にあるのだ。私は心地よい興奮を感じつつ、自転車にまたがり家路を急いだ。




 デルフィニア戦記新刊ゲット==(゚∀゚)======!!!!

 今、大げさだとかちょっとでも思った諸君。わかってるから、ちょっとダマレ。
 2ヶ月に1冊出る本なもんで、待ち遠しくてしょうがなかったんです。誰になんと言われようと、ハマってるんだからしょうがない。財布に文句を言われようと、すぐそこに控えてる中間テストに白い眼で見られようと、そんなもの、散り紙に包んでポイなくらいの意気込みです。
 では、私は今からこいつを読破しますので、これにて。
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